2008年05月05日

宮沢賢治「ツェねずみ」



屋根裏にすむツェねずみ。みんなが優しくしてくれるのに、ツェねずみは自分のことばっかり考えています。誰も相手にしてくれなくなったとき、ツェねずみはねずみ捕りと仲良くなります…

文章を読みたい方は【青空文庫】をご覧ください。

本当にお久しぶりの更新になってしまいました。ごめんなさい。
ゴールデンウィークを利用して、やっと録音することが出来ました。

ブラック賢治の作品になるのでしょうか…ツェねずみを朗読しました。
極端なわがままを通り越した、被害妄想なキャラクターです。

実は、知人に、リアル「ツェねずみ」とも言える人がいました。
少し法律をかじっている人で、打ち合わせの食い違いで言葉が乱暴になったりした程度のことで「名誉毀損」だの「慰謝料」だの大騒ぎを始めたり、自分の権利や尊厳をことあるごとに主張していました。

この手の人と付き合うのは、当然めんどくさいので、自然とみんな距離を置くようになってしまうのですが、最初は意外と人当たりもよくて、物語と同じように、さまざまな人がその人に優しく接しました。

しかし一転、少しでも気に入らないことがあると被害者に転じて、今まで他人から貰った優しさや出来事は一切無視し、理不尽とも思える激しい攻撃を展開します。人当たりがいいと思って油断していた分、余計に傷つけられてしまうようです。まるで、いたちや柱やちりとりのように…。

賢治は、ツェねずみが、下男に捕まってしまうという結末で結びます。しかし、制裁を与えずとも、自分が自分を孤独に追いやってしまっているのに、その原因もわかっていない、かわいそうな人(ねずみ)なんだと思います。本当は寂しいのが一番嫌いなのに…。

もしかしたら、賢治の周りにも、ツェねずみのモデルになる人がいたのかもしれませんね…。
posted by 月本みわ at 21:05| Comment(9) | TrackBack(0) | ツェねずみ 宮沢賢治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
朗読に関心があってネットサーフィンしているうちに見つけました。最初、声優さんかアナウンサーさんかと思いましたが、普通の方(失礼!)だったんですね。声がとても聞きやすくてびっくりしました。3年間の練習次第でここまで上手になる物なのですね。まさに継続は力ですね。

私は音楽関係者でも、出版関係者でもないのですが、最近の朗読を聴いている限り、オーディオブックとして売り出しても十分通用するのでは無いかと思うのです。

これからも楽しみにしています。

Posted by 角田善一 at 2008年05月10日 03:15
角田善一さん。

コメントありがとうございます!
楽しんでいただけたみたいで幸いです!!それにお褒めの言葉も…。

好きで楽しんでいるものですので、上達したい気持ちも大きいですね。

これからも自分のペースで、色々な作品に挑戦していきたいと思います。よろしかったらまた遊びに来てください!
Posted by 月本みわ at 2008年05月10日 20:58
検索で来ました。
僕も宮沢賢治さんの童話は大好き
なので聴かせてもらったのですが
とても耳に心地よく素晴らしい
朗読でとても楽しめました。
賢治の世界が頭に浮びました。
これからも頑張ってください。
Posted by 大塚 at 2008年05月15日 19:29
大塚さん。
コメントありがとうございます!

賢治の世界を感じていただけるなんて、本当にうれしいです!賢治の作品は印象の違うさまざまなものがありますので、これからも色々挑戦していきたいと思います。

また是非、遊びに来てください!
Posted by 月本みわ at 2008年05月15日 23:53
こんにちは、私は今、日本語を勉強しています!先週、宮沢賢治が書いた文章あまりしらなかった私、月本さんが読んでくださった物語を耳にして、大変喜びました。宮沢賢治さんはすぐに気に入れて、たくさんの話を聞いて、勉強しました。とってもいい勉強になりました!  
これからも、月本さんが読んでくださった文章を聞くのはたいへんお楽しみしています。
ほんとうにありがとうございます。

Posted by かわいいうさちん at 2008年06月19日 22:45
かわいいうさちんさん。

コメントありがとうございます。
日本語の勉強をされているのですね。賢治の物語は日本人でも難しいとけんえんする方も多いのに、そこまで日本語を勉強されているなんて、とても素晴らしいですね。
来週、また新しいものを配信する予定ですので、また是非遊びに来てください。
Posted by 月本みわ at 2008年06月20日 11:02
40年ほど前にNHKのFMで朗読されました。それをカセットに録音して何度も聞きました。子供達にも暗記する程でした。
 しかし、そのテープも今はなく、なんとかもう一度聞き炊いたものだと思っていて、ここで見つけました。
 一部だけかと思ったら最後まで聞けたので、懐かしかったです。
 「まどうてください」とツェねづみが繰り返すところがおもしろくて、最後の結末もこれだけ繰り返せば当然の報いと思ってました。やはりそうですね。
 また、みわさんのコメントは私にも思い当たるところがあり、気の毒の人だと思っています。
 
Posted by パウェル  at 2009年06月30日 15:54
パウェルさん、コメントありがとうございます!
賢治の周りにもこんな人がいたのかもしれないですね。童話ですが、大人が読むほうが、実は怖いお話なのかもしれません(^^;)
Posted by 月本みわ at 2009年07月01日 23:47
事前に知っているお話でしたが、みわさんの読みっぷりが実におもしろかったです。
堪能しました。
ほとんどのキャラクターがしっかりと描かれていて終始ブレがない安定感が持続していたと思います。
朗読がよいぶんだけ、かえってBGMをもっと控え目にしたほうがもっと作品世界が引き締まって良くなるように思います。
Posted by どんぽのばぶさん at 2009年07月05日 23:32
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